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いらっしゃいませ
 
プロフィール
HN: ペンギン1号
自己紹介:
小論文の添削は、解答例はあっても、実際は書き手の考え・経験・テーマによって個別の対応をしなければならないので、「うーん」となることが多い。しかし、事務的に添削を仕上げず「うーん」と考えるところがまだフレッシュマンだなあなんて、自分の青さに苦笑したり。
ちなみに、ブログは論文じゃないのでチカラ抜いて書いてます。文法や言ってることが乱れちゃってることも多いですが、仕事のときはちゃんとやってますのでご心配なく。
どんな解答用紙であれ、解答者は高いカネを払って受験してるんだから、それに見合った赤ペンを入れて返してやらなきゃいけないと思う。そうするとぜんぜん採点料に見合わない出血大サービスになっちゃうんだけどね。( TーT)
バーコード
採点は解答者とのバトルである。日々襲い来る珍答・難解文字群・大きなカンチガイ・人生について考えさせられる答案と戦い、罵倒することなく、また苦情を受けることなくマチガイを正すことは、職業として経験しなければわからない、毛が抜けそうな難しさなのである。守秘義務のために誰にも話せない苦労を抱えた同業者の皆様、ここで語り、嘆き、苦しみと笑を分かち合いましょう。穴に向かって叫んだ王様の床屋のように。そして受験者はこっそりこれを参考にするといいさ。
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category :
反社会派
今回の答案で、犯罪者は偉いんだから素人は被害受けとけみたいなのがあって面白かった。
もう口角泡を飛ばす勢いで、慣用句並べまくり、「!」使いまくりで熱弁を繰り広げてくれていて、ウケてウケて仕方なかった。

こういう反社会的な内容を書くと、入試でオッケーが出るわけはない。
なんで論文かというと「人」を見たいからでしょ。
成績の順番だけで合格出したくないから。

だから最低点つけてもいいと私は思うんだけど、今引き受けてる仕事は「小論文の書き方を指導する」ことであり、「合否判定」ではない。だからこういう答案も淡々となにげに添削して返さなきゃならない。

そもそも、指定がない限り、課題に対して反対するか賛成するかは、その生徒の自由である。反論を書くこと自体は悪いことではないのだ。
だから、内容がまずいことには触れずに反論の書き方を添削をした。

これが自分が直接教えている生徒なら、
「こんなこと書いちゃ受からないよー。もっときれいごと書かなきゃ」
(あ。失礼。きれいごとじゃなくて「建設的意見」といわなきゃだめですね)
と笑って言うんだが。

幸い、記号の使用、体言止め、倒置、テーマ外れ、その他色々突っ込みどころが用意されていたので苦労することはなかった。

この人はブキヨウな人だな。

そう思った。

書かないけどね (笑

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category : 考えの壺 comment [2]
変なのに変といえない事情
今リアルタイムで困っている。

違うと思うのだ。
課題文と、採点基準に使われている言葉が。

セキュリティ
ユーザ
ネット

国語辞典で調べると、
セキュリティは、正しくはセキュリティー、
ユーザは、ユーザー
ただし、技術系用語だとそのままで正しい。。。。
(どっちだよ)

ネットは、バイト(=アルバイト)と同じく略語(俗語)で、
もちろんインターネットと書くのが正しい。

しかし、最初の2者は、課題文に使われており、生徒の書いた解答に訂正を入れるわけにはいかない。
「ネット」の方は、課題文にはないが、出題者が書いた、採点者向けの採点基準の中に多用されている。
この場合、出題者を無視して解答用紙に朱書きを入れる方法もありかもしれない。
しかし、気になることがある。
「ネット」は略語で、たぶんNHKのニュースでは「インターネット」ときちんと表現されるだろうと思われるが、「ネット社会」「ネット問題」という言葉はそのまま使われてるんじゃないだろうか?
そこで、わかんなくなったので世間の様子を見るために検索してみると・・・
「インターネット問題」という言葉は インターネットに関する問題という意味で使われているが、「ネット問題」のほうは「住基ネット問題」という言葉の一部としてヒットする方が圧倒的に多い。
じゃあ、やっぱり「ネット」じゃなくて「インターネット」が正しいんじゃん・・・。


今までの添削では、マチガイとして朱書きを入れていた部分・・・

どーしたらいいんでしょうか???






ていうか、これ出題したの誰だよ。
まず過ぎるだろ。



category : 考えの壺 comment [2]
ここで遊んではいけません
ため池じゃないけど。

模試の類には記名欄が2箇所あることが多い。
生徒に返却する解答用紙部分と、データ処理に使う小片の部分だ。

わざと、自分の名前のフリガナを間違えて書いているやつがいる。
しかも、成績データの入力に使う小片にはきちんと書いている。
私がよくやるタイピングミス的なものではなく、どう見ても故意に間違っている。書き間違いとしてはありえないマチガイなのだ。


私は商業ベースのテストの採点をしているので、ふざけんな!とか書かないし、どんな生徒のイジワルにも真面目に答えなければならない。
(そうやっていじられた「生協の白石さん」は本にまでなってしまったのだが)
クールにかわさなきゃならないのだ。これじゃどっちがテストされてるかわかんないと嘆いたりしてもいけないのだ。

だから私の場合はそ知らぬ顔でフツーに朱書きで訂正を入れて返したが、いつもそうとは思うなよ・・・・。(すごんでみる

予備校で教えてるH氏の場合「名前無記名と一緒で0点でいいやん」とばっさり。
まあそれはきついと思うけど、受験者には「試験」ということを充分意識していただきたい。
論文で何を試してるかというと、読解力文章力の場合もあるが、「こいつは常識があるかどうか」っていうのを見られてることもないとはいえない。無難な身の回りのことを題材にしているときなんかは特に。

読解を独解と勘違いしてるやつは、どんなにかっこよく論述したところでいい点数はつかないし、小説や詩などによく使われる「倒置」や「省略」「体言止め」というようなテクを駆使してるのもアウト。一見文章を書くのが上手そうに見えるが、自分の意見を述べなきゃならない論文で、余韻や暗喩の部分を作ったり、問いかけたりして、採点者に「おれのいいたいことわかる?」なんて挑戦してはいけない。
どっちかというと、「物分りの悪い奴に丁寧に説明して納得させなきゃならないんだ」くらいの心積もりで書いていただきたい。
読み手への問いかけなんてもってのほか。
「こっちがきいてんだよ!」と突っ込みたくなる。

試験ってのは、選ぶためよりも落とすためにやるんだよね。その本質をちゃんとわかって試験に挑んでほしい。
ふざけたことを書いてるけど根は真面目とか、このテーマはかけないけどこっちのテーマならガンガン書けるとか、そんなこと試験を実施する側にはどーでもいいことなのである。論文みたいな正解がありそでなさそでもやもやな試験に関しては、なるべく明らかなミスをしてくれれば選考が楽で助かるのだ。
つまり、へんにいじくるより素直で無難のほうが確実。
試験官をいたぶるなんてもってのほか。
ウインク飛ばしてもアウトだと思っておきたまえ・・・。(それは知らんが)
category : 考えの壺 comment [0]
教えるほうも変じゃないかな
このあたりの公立中学の話を聞いていると、「なんじゃそれ?」と呆れることが多い。


・1学期の期末考査の保健体育のペーパーテストに出た問題

 「今年開催のサッカーW杯の決勝に残ったチームを答えよ」


これを見せてくれた子は、お絵かき大好きな女の子で、親は同じ時期に放送されていたウィンブルドンはよくTVで観ていたらしいが、一家そろってサッカーには興味なし。というわけで答えられなかった。

野球やテニスが大好きで選手データも記憶してるよっていう子がいたとして、その子がサッカーのW杯に興味がなかったとしたら、それは減点に値するのかい?
スポーツに参加したり観戦したり、結果を知ったりするのって、一般常識というよりも趣味なんじゃないの?
自分の好きなスポーツや、最近接したスポーツなどひとつ取り上げて何か書けというなら公平だが、授業中にW杯について触れてないならこの問題は不公平だと私は思う。


・夏休みの理科の宿題「何か実験して掲示できるようにまとめる」

ネタは副読本などを使い、実験キットなどを使ってはいけない。また、調べて発表する形式は不可。つまり、観察か実験かどちらでもいいから、自分でアクションを起してそれに基づいて、4つ切り画用紙4枚の台紙を使い、掲示できるようにまとめろという課題。


小学校を卒業したばかりの中学一年生に、いきなり1から10までやれって、それは先生が楽しすぎてるだろう?っておもう。
副読本を見ても、理科室から道具を借りなきゃみたいな仕掛けやら、薬品やらが並んでいて、とても子どもが自分でやれるとは思えない。
だいいち、薬品なんてさあ、耳かき1杯単位じゃ売ってないでしょ。家庭で購入して、残りをどうしろっていうんだろう?はっきりいって、無理。無駄。無考え。

こういう宿題を出すならば、いくつかの題材を先生側が用意して、必要に応じて薬品などを配り、生徒がどれかを選んで自分で実験してまとめが出来るようにするべきじゃないのか。
それでなけりゃ、結局親が手伝える生徒とそうでない生徒の違いが出てしまうだけで、やる気があってもどんなことをしたらいいかよくわかんない子には、手を付けることさえ難しいのである。つまり、理科の実験以前の問題。
この宿題は先生の怠慢だ。と私は思う。



・理科の実験の道具に空き箱などを使う際、商品名を隠しなさい。

これには心底呆れた。
スポンサーがある実験ではない。中学生が家庭でやった実験である。実験結果に響かない限り、どこのブランドのものでもいいし、もちろん発表するレポートに貼った写真に、商品名が出てても何も不都合はないだろう?。
それに、最近ではNHKの番組内でさえ、銘柄名にテープを貼って隠すようなことはしなくなった。どこのどの商品か丸見えである。
(あの、こだわりのテープがなかなか笑えてよかったのに、なくなってちょっと淋しい。)
いったい何の不都合があって、そんな無駄な作業をさせるのだろうか。


白ソックスの折り返し幅に関する決まりとか、白靴のワンポイントの刺繍さえ白に指定という決まりとか、そしてこれとか、つまんない、はっきり言ってどーでもいいことまで決まりを作ってる学校って、ほんと変だよ。

もっと肝心なことを指導しろよとむかつくのである。
category : 考えの壺 comment [2]
期待と実態
前回、「高3なんだからこのくらい書けよ」という基準を頭に置いて採点した。
実際、早い子は秋には実戦に挑む。
「おじょうず。がんばってね」なんてやってる場合じゃないと思うんだな・・・・

だけど、書けてない答案に普通以下の点数をつけちゃまずいらしい。
厳しい点をつけると生徒のやる気がなくなるから。

まあ・・・そーだよな
文章書くのが嫌いなのに、一生懸命書いてダメ出しされたら、もう書けなくなるかもな・・・・。

だからって、いけないところはいけないって言わなきゃ、そのまま試験で恥かくのは本人でしょ。。。。


どうしたらいいんだろねw

ブログをやってる高校生とか、多いでしょ。
しっかりしたことを書いてる人も多いし。
高3って「おとな」として扱いたいんだよね、わたしは。
だから、「このくらい書ける筈だから、やってみなよ」というつもりで辛いコメントや辛い点をつけた。
だけど、実際は「高校生だからそんなにきっちり書けなくてもいいです」という考え方の方がいいらしい。普通よりちょっと劣って当たり前みたいな。

それってさあ、高校生に対して失礼じゃないのか?
それともわたしの買い被りすぎで、実際はまだまだ子どもなのかな。

ね、どう?
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