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いらっしゃいませ
 
プロフィール
HN: ペンギン1号
自己紹介:
小論文の添削は、解答例はあっても、実際は書き手の考え・経験・テーマによって個別の対応をしなければならないので、「うーん」となることが多い。しかし、事務的に添削を仕上げず「うーん」と考えるところがまだフレッシュマンだなあなんて、自分の青さに苦笑したり。
ちなみに、ブログは論文じゃないのでチカラ抜いて書いてます。文法や言ってることが乱れちゃってることも多いですが、仕事のときはちゃんとやってますのでご心配なく。
どんな解答用紙であれ、解答者は高いカネを払って受験してるんだから、それに見合った赤ペンを入れて返してやらなきゃいけないと思う。そうするとぜんぜん採点料に見合わない出血大サービスになっちゃうんだけどね。( TーT)
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採点は解答者とのバトルである。日々襲い来る珍答・難解文字群・大きなカンチガイ・人生について考えさせられる答案と戦い、罵倒することなく、また苦情を受けることなくマチガイを正すことは、職業として経験しなければわからない、毛が抜けそうな難しさなのである。守秘義務のために誰にも話せない苦労を抱えた同業者の皆様、ここで語り、嘆き、苦しみと笑を分かち合いましょう。穴に向かって叫んだ王様の床屋のように。そして受験者はこっそりこれを参考にするといいさ。
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8pt文字
開くなりうんざりする答案というのがある。

見づらい。

その一言が最初に出てくる答案は、ほんとにキライだ。

見づらさにも色々な種類があると思うが、ババちく書いている場合、もう少し丁寧にとか指導のしようがあるのだが、丁寧で見づらい場合、マジで悩む。

font color="#CCCCCC" size="8pt"

っていえば、HTMLのココロエがある方には大体わかっていただけそう。

ちっこくて、うっすいのである。字が。
数学ならこの程度の大きさの字で書くのは珍しくないと思うのだが、原稿用紙の升目の真ん中に、米粒(注:ご飯粒ではなく米粒だよ)を半分に割ったよりも小さい文字が埋め込まれているのは、たいそう間延びして読みにくい。いっそ米に書けよって思う。(コラ
そのうえ「キミのシャーペンの芯は0.3mmの4Hか?」ってペンケースを探りたくなるような薄字。香典の袋じゃないんだから濃く書いてくれっ!
これがね、せめて黒々してたら「ひゃは♪ちっこい字だなー」で終わるのに、とうとう私を怒らせちゃったよキミは。
しかしながらこの人の文字、丁寧な教科書体で書かれていてそれがまた困る。
ヘタ字フォントか、HG創英角ポップ体なんかだったら「ペン習字でも習っとけ」って思えるんだけどねー。
このひとに、この字じゃまずいって、どう説明すればいいんだろう。

私は大学のセンセじゃないので、この答案を「読みにくいからだめ」とつき返すわけにいかない。私の仕事は採点だ。白紙でもコメントを入れて返すというのが私の仕事である。イヤイヤ内容を読んでみると、この人は筆圧も弱いが、気も弱い・・・・。
真面目ではあるが、ダメオ君を決め込んでしまっている。もう・・・この人はそういう人生を歩むと固く決めてしまったかのようだ。もしかすると、子どもの頃から「あなたには出来ないからやってあげる、守ってあげる」と、親の庇護を120%受けて育ってしまったのかもしれない。自発とか挑戦とかいう言葉はたぶんこの人の辞書にない。
うーん・・・・。そんなこといわずにアクション起してみなよ・・・。失敗してもいいからさあ・・・。
しかし人生相談じゃないからそんなことは書けない。
まあ、字の小ささが本人の心のか弱さから来たと、原因がわかっただけでよしとしよう。(よくないけど
いやとかいいながら結局全部読んでしまったので、そこからは普通に採点。しかし、こっちまでつられて小さい字になってしまって、コメント書いても書いても余白が埋まらん。大損だ。やられた。
採点法には「解答の文字よりやや小さめの字で」と赤ペンの字の大きさの指示が出てるが、これは黙って勘弁してもらうことにした。答案より小さく書くには髪の毛で書かなきゃ無理だもん。
やっと余白を埋め終えて、字の大きさについて考えた。「表記」という観点から。
最初に言ったように、丁寧。ただ筆圧がよわく字が小さいのだが、遊びでやっているのではなく本人の性格が文字に現れているだけ。

もうすこし大きな字で書きましょう。
 ・・・。どのくらいならいいのって・・・・いわれたらそれも困る。書写の手本のように、升目に余白を少し残して収まるのが美しいと思うんだけど、これは書写じゃない。
それに、本当に問題なのはそんなことじゃなくてさ、ぶっちゃけ言っちゃうと、

私は採点が仕事だから読むけど、これが採用試験なら、読まずに飛ばされることも多々ありうる。

これなんだよ。私が心配するのは。
人が余ってる時代に、落とすために試験やってるんだよね。
似たようなレベルの人間が並んでたら、目立ったマイナス要因がある人からまず落とされる。
この字で複写式の伝票を書かれたら、3枚目以降は確実に読めない。
この字で伝言メモをもらったら、忙しいときなんかキレそうになる。
試験担当のおじさんは老眼が来始めてる年代だから、この字、読めなすぎ。(これ、相当ありうる。
読まれないで落とされるって情けなくないか?
まず読んで欲しいだろう。
読まれていい感想を得たいから、模試を受けてるんだろう?

だけど、これも、私が指導することではない。
文章の書き方について教えるのが私の仕事であって、大人の世界の渡り方なんてコメントしちゃいけないんだ。

結局、字の大きさについてはコメントせずに終わった。
読めないわけではなかった。我慢の限界ギリギリだったけど。

でも次回、また同じ人の答案をみる機会があれば、やんわりとコメントを付けてみようと思う。余計なお世話かもしれないが。 うん。






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category : 考えの壺 comment [1]
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無題 2006.07.28 Fri 22:15 EDIT
一人一人にカウンセリングしつつ採点とか。
「なにか悩み事でもあるのかい?」
     ↓
返事かけない

とか。
from よるにぢ
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