忍者ブログ






いらっしゃいませ
 
プロフィール
HN: ペンギン1号
自己紹介:
小論文の添削は、解答例はあっても、実際は書き手の考え・経験・テーマによって個別の対応をしなければならないので、「うーん」となることが多い。しかし、事務的に添削を仕上げず「うーん」と考えるところがまだフレッシュマンだなあなんて、自分の青さに苦笑したり。
ちなみに、ブログは論文じゃないのでチカラ抜いて書いてます。文法や言ってることが乱れちゃってることも多いですが、仕事のときはちゃんとやってますのでご心配なく。
どんな解答用紙であれ、解答者は高いカネを払って受験してるんだから、それに見合った赤ペンを入れて返してやらなきゃいけないと思う。そうするとぜんぜん採点料に見合わない出血大サービスになっちゃうんだけどね。( TーT)
バーコード
採点は解答者とのバトルである。日々襲い来る珍答・難解文字群・大きなカンチガイ・人生について考えさせられる答案と戦い、罵倒することなく、また苦情を受けることなくマチガイを正すことは、職業として経験しなければわからない、毛が抜けそうな難しさなのである。守秘義務のために誰にも話せない苦労を抱えた同業者の皆様、ここで語り、嘆き、苦しみと笑を分かち合いましょう。穴に向かって叫んだ王様の床屋のように。そして受験者はこっそりこれを参考にするといいさ。
Prev Month12345678910111213141516171819202122232425262728293031Next Month
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

category :
環境問題の解決法が問題だ 

政府や企業の、二酸化炭素の排出枠を買うことで環境基準をクリアしようとする動きがよく報道されるようになりました。

本来、設備投資などでCO2の排出量を減らすべきなのに、それが出来なきゃよそで余っている排出枠を買って、自分が減らしたことに出来るという変な仕組みです。

設備投資より安上がりだから、CO2はこの際垂れ流しで枠買って、数字的な社会的責任だけクリアしておこうよという動きです。


いやぁ・・・。それって、「うちの前のゴミ集めて、毎日清掃の人が来ているよその公園に持っていけば、うちの前の掃除は分別の手間もなく時間もかからずばっちりよ」みたいな・・・。ああ、なんてうそ臭い環境活動。


困るんですよね・・・。
企業だけでなく政府までもがそういうことをし始めると。

環境問題を扱った小論文の問題に対して、今まで生徒は、CO2を削減する方法を、自分なりに考えて答えていたわけです。どんな生活の工夫が良いか、どんな企業努力が必要か。

だけど、「CO2排出枠をよその国では余ってるから買っちゃえばいい。工業国はますます工業を発展させ、そうでない国は工業製品を自給せず、工業国から購入するわかりに植林に勤しむとよい。地球1個単位で考えると、それでバランスがとれ、ますます人類は便利な生活をしていけるのである」って生徒が書いちゃっても、「前向きではない」という指導ができないって話になってきました。
個々の国や企業のノルマが達成されるだけで、環境問題の解決にはならないっていうことがわかっていても、そういうやり方が日本で一般化してしまうと、「常識に則る意見だからOK」という判断をしぶしぶ下さなければならなくなるのではないかと、ちょっと戸惑っているのですよ。

ほんとうに困るなあ。「国の政策がまずいって書きなさい」という指導はやりにくいですけどね。。。。どうしたものか。
PR
category : 考えの壺 comment [0]
COMMENTS
SUBJECT
NAME
MAIL
HOME
COMMENT
PASS
Secret?
最新コメント
(2015/05/31)
(2015/05/31)
 
TOP